Google、アシスタントの”シークレットモード”追加や「セキュリティ通知」改善
Googleが、同社サービスのセキュリティとプライバシーに関する新機能を発表した。「セキュリティ通知」がこれまでより気づきやすくなり、「Googleアシスタント」にも検索やマップにあるようなシークレットモードが追加される。
米Googleは10月7日(現地時間)、セキュリティとプライバシーに関連する新機能を複数発表した。いずれも向こう数日から数カ月で使えるようになる見込みだ。
Googleアカウントの「セキュリティ通知」がより気づきやすく
GoogleはGoogleアカウントが不正に利用された可能性があると、ユーザーにメールで通知する「セキュリティ通知」機能を2015年から提供している。このセキュリティ通知を、メールだけでなく、Googleアカウントで利用する各サービスで表示されるアカウントアイコンでプッシュ通知するようになる。
セキュリティ通知は、新しい端末へのログイン、大量のメールの受信、パスワード表示のブロックなどが行われると自動的に送信される。メールでの通知はなりすましの危険があるが、新しい方法ではその心配もないとしている。
この機能はまずは一部のユーザーに向こう数週間をかけてロールアウトし、来年初頭により広範囲で提供する計画。
Googleアシスタントにもシークレットモード(ゲストモード)
Google検索、Googleマップ、YouTubeでは、検索履歴や再生履歴が残らない「シークレットモード」を提供している。スマートスピーカーやスマートディスプレイで使う「Googleアシスタント」に、これに相当する「Guest mode」が追加される。(紛らわしいがChromecastのゲストモードとは別)。
スマートスピーカーに話しかける前に「Hey Google, turn on Guest mode」と言うと、その後の命令は履歴として保のGoogleアカウントのセキュリティ存されなくなる。なお、Googleアシスタントとの会話履歴は、設定で無効にしたり、3カ月か18カ月後に削除するようにもできるようになっている。
セーフティセンターの刷新
個人情報を安全に保護するGoogleの取り組みを紹介するWebサイト「セーフティセンター」も米国で刷新した。日本でも間もなく新しくなる見込み(どう新しくなったのかの説明は特にない)。
関連記事
- Google、米警備大手ADTに4億5000万ドル出資し、Nestシリーズをホームセキュリティパックに
Googleは、米警備大手ADTに4億5000万ドル出資し、同社のスマートホーム製品NestシリーズをADTのホームセキュリティサービスに統合する長期的提携を結んだ。ADTのサービスの一環として、ADTの従業員が家庭にNestのカメラやNest Hubなどを設置する。 - Google、セキュリティスキャナー「Tsunami」をオープンソースで公開 ポートスキャンなどで脆弱性を自動検出
Googleがセキュリティスキャナー「Tsunami」をオープンソースで公開。アプリケーションに対してネットワーク経由で自動的にスキャンを行い、脆弱性を発見してくれるツール。今後Tsunamiをさらに拡張し、遠隔からのコード実行などに対応する予定。 - G SuiteのアカウントでWindows 10へログイン可能に シングルサインオンの範囲を拡大
Googleが、クラウド型グループウェア「G Suite」のWindows向けデスクトップセキュリティ機能を強化。 SuiteのアカウントでWindows 10へのログインを可能にするなど、シングルサインオンの範囲を拡大した。アンチフィッシング、アンチハイジャッキング、盗難時のリモートワイプ――などの新機能もベータ版として追加した。 - Googleのプライバシーへの取り組み、責任者に聞いた
今年の「Google I/O」基調講演で、プライバシーにかなり時間を割いたGoogleさん。最高プライバシー責任者(CPO)のキース・エンライト氏に、あらためて取り組みや課題についてうかがいました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.