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パーソルグループ、新たに3社で通勤手当を廃止 月額2000〜4000円の“リモート手当”に移行
パーソルグループが、新たに3社で通勤手当を順次廃止し、代わりに「リモートワーク手当」を支給する。リモートワークで働く社員が増加し、人事制度の改定が急務になったため。
パーソルホールディングス(HD)は10月9日、同社を含むグループ企業3社で通勤手当を順次廃止し、新たに「リモートワーク手当」を支給すると発表した。対象となるのはパーソルHD、パーソルキャリア、パーソルチャレンジ。金額は月2000〜4000円で、在宅勤務中の水道光熱費を補助する。
パーソルプロセス&テクノロジー、パーソル総合研究所、パーソルラーニングでは、7〜8月に通勤手当を廃止。すでにリモートワーク手当を支給している。新たに3社を対象に加えたことで、リモートワーク手当を受け取っている社員は約1万人に拡大した。
6社では今後、電子サインの導入や、オフィスのレイアウトの見直しも進める。このうち一部の企業では、デスクやモニターなど、リモートワークに必要な機材の導入を援助する「環境整備手当」(1万〜1万5000円)も年に1回支給する。
パーソルグループではコロナ禍を受け、4月から一部の企業で在宅勤務をスタート。追って対象企業を拡大してきた。昨今はリモートで働く社員が増加し、人事制度の改定が急務になっているという。
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