「フェイクニュース見破る自信ない」7割近く 男性は見抜く自信アリ? MMD調査
「7割近くの人が、フェイクニュースを見破る自信がない」という調査結果をMMD研究所が発表した。男性より女性の方がフェイクニュースを見抜く自信がないようだ。
7割近くの人が、フェイクニュースを見破る自信がない──MMD研究所が10月14日、そんな調査結果を発表した。
同社はスマートフォンを持つ18〜69歳の男女1116人を対象に、インターネットで9月に調査。フェイクニュースを見破る自信はあるかを尋ねたところ、「自信がない」が23.3%、「やや自信がない」が43.1%となり、計66.4%がフェイクニュースを見破る自信がないと回答。一方で「自信がある」が5.9%、「やや自信がある」が27.7%となり、フェイクニュースを見破る自信があるという人は33.6%だった。
性年代別で見ると、フェイクニュースを見破る自信がある(「自信がある」「やや自信がある」の合計)の割合は、60代男性が49.4%でトップ。次いで10〜20代男性が46.7%、40代男性が43.7%となった。一方、自信がない(「自信がない」「やや自信がない」の合計)は、30代女性が81.2%と最多。次点で50代女性が79.8%、40代女性が75.0%だった。女性より男性の方がフェイクニュースを見抜ける自信を持っているようだ。
また「フェイクニュースを見たことがある」と回答した438人に、実際に見たことのあるフェイクニュースを尋ねたところ、以下のような回答が寄せられた。コロナ禍に便乗したものなどを目にする機会が多いようだ。
「コロナに効く○○など」(20代男性)
「ロックダウンの発表がある」(40代男性)
「円周率がついに割り切れた」(10代男性)
「有名人の訃報」(30代男性)
「コロナでトイレットペーパーの供給が途絶える」(20代女性)
「関空でコロナの人が脱走」(20代女性)
「東日本大震災で放射能に関するデマがメールで知人から回ってきたため、拡散してしまった」(20代女性)
「数年前の事を最近の事のようにツイートしたもの。パクツイだった」(40代女性)
関連記事
- ウソの感染報告、東京ロックダウン説――コロナ禍で広がるネットのデマとの付き合い方
新型コロナが世界中で流行する中、ネット上ではさまざまな怪しい情報が飛び交っている。私たちは、そんな不確かな情報とどう付き合っていくべきなのか。 - フェイクニュースで株価暴落も AIの“超高速取引”に潜む危険性
金融業界では、HFT(高頻度取引)に代表されるように、コンピュータが株式市場などで自動取引する動きが活発化してきている。高速取引にはメリットもあるが、思わぬ落とし穴もある。HFTの時代に何が起きているのかをまとめた。 - 新型コロナと5Gを関連付ける陰謀論で英国で複数の基地局アンテナへの放火が発生
「新型コロナウイルスは実は5G拡大の影響だ」という虚偽の主張がSNSで拡散しており、英国では4月4日、複数の携帯基地局が放火された。業界団体GSMAはこうした行為を非難し、プラットフォーマーにフェイクニュース取り締まり強化を要請した。 - 映像の加工はどこまで許される? 「グレーゾーン」ディープフェイクの登場
ディープフェイクはどこまで許されるのか、という問題について、小林啓倫さんが考えます。 - Facebook、フェイクニュース対策でニュースフィードのアルゴリズム変更
Facebookが、ニュースコンテンツのニュースフィードでの表示優先度に影響するアルゴリズム変更を発表した。フェイクニュース拡散対策の一環。ニュースに執筆者名が明記されているかどうかも判断基準の1つになる。 - GoogleやFacebookなどのIT企業、大統領選を守るため団結して政府とも協力
Facebook、Google、Twitter、Reddit、Microsoft、Verizon Media、Pinterest、LinkedIn、Wikimediaが11月の米大統領選を守るために米政府機関と定期的に会合を持つ。FacebookやGoogleが声明文をツイートした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.