Zoom、有料ライブイベント開催支援の「OnZoom」とアプリ統合機能「Zapps」を発表
Zoomが、ウェビナーなどの有料ライブイベントのチケット販売が可能な「OnZoom」と、SlackやDropboxなどのサードパーティー製アプリをWeb会議から離れずに開ける機能「Zapps」を発表した。
Web会議サービス「Zoom」を運営する米Zoom Video Communicationsは10月14日(現地時間)、コロナ禍にあるユーザーを支援する2つの新機能「OnZoom」と「Zapps」を発表した。
オンライン教室やセミナーを開催できる「OnZoom」
OnZoomは、「イベントの発見と収益化のためのプラットフォーム」。ヨガ教室やセミナーなどのオンラインイベントを探し、チケットを購入できるマーケットプレイスのようなサービスだ。イベントの主催者は、ツールを使ってチケット販売やスケジュール設定、イベントのプロモーションができる。
イベントを主催するには有料のZoomアカウントが必要だ。1つのイベントには最大100〜1000人(ライセンスの種類による)の参加が可能。参加希望者はPayPalかクレジットカードでチケットを購入する。非営利団体であれば、イベントで寄付を受け取る機能も利用できる。
OnZoomはまずは米国でβ版での提供を開始し、2021年中に世界展開する見込み。
SlackなどのアプリとZoomを統合する「Zapps」
Zapps(Zoom対応appという意味らしい)は、サードパーティー製アプリを直接Web会議に統合する機能。例えばWeb会議の画面を離れることなくDropboxのファイルを共有したり、プロジェクト管理ツールのAsanaを開いてプロジェクトのステータスを更新したりできる。
Zoomによると、Asana、Atlassian、Box、Cameo、Chorus、Coda、Coursera、Docket、Dot Collector、Dropbox、Gong、Hubspot、Kahoot、Kaltura、LoomieLive、LucidSpark、Miro、Mural、PagerDuty、Pitch、Remix Labs、Rev、Salesforce、ServiceNow、Slack、Slido、Superhuman、SurveyMonkey、Thrive Global、Unsplash、Woven、Wrike、WW、Zendeskなど35社以上がZappsに対応あるいは対応準備中という。年内に最初のZappsを提供する見込み。
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