ニュース
「お酒は1日2杯まで」「夜遅くの食事は週3回まで」 東芝、生活習慣の改善策を助言するAI開発
東芝が、健康診断結果などを解析して生活習慣の改善策をアドバイスするAIを開発した。分析結果をもとに具体的な行動内容を提案し、生活習慣病の発生リスクを減らす手助けをする。
東芝は10月15日、ユーザーの健康診断結果などを解析して生活習慣の改善策をアドバイスするAIを開発したと発表した。分析結果をもとに「飲酒量は1日2杯まで」「遅い夕食は週3日まで」などと提案し、生活習慣病の発生リスクを減らす手助けをするという。
ユーザーが「体重を3kg減らす」などの目標を設定し、健康診断や問診のデータ、投薬の情報などをAIに読み込ませると、AIがその内容を解析。「飲酒量」「運動量」「日常生活中の歩行時間」などの項目の中から、見直すべき生活習慣を表示し、目標を達成する上で最適なペースを提案する。
ユーザーの志向に応じて、変えたくない生活習慣を設定できる。「本人の生活リズムや価値観を尊重したシミュレーションが可能」(東芝)としている。
東芝は2018年に、健康診断の結果などから生活習慣病の発症リスクを予測するAIを開発済み。5年先までの発症リスクを予測するサービスを20年7月から提供している。今回開発したAIは、このサービスとの併用を想定している。
2つのAIを組み合わせることで、生活習慣病の発症リスクの予測と、リスクの低減に向けた詳しいアドバイスの両方が可能になるという。
東芝は今後、パートナー企業と共同で、分析結果を生かした食事や運動のメニューの開発や実験を進める。21年4月をめどに、2つのAIを組み合わせたサービスの開始を目指すとしている。
関連記事
- KDDI、ベンチャー4社と健康管理アプリ 豊島区と連携し21年に商用化を目指す
KDDIがベンチャー企業と連携し、スマートフォンで体重、脈拍、歩数や生活習慣病の発症リスク度を表示するアプリを開発する。東京都豊島区と共同で進める東京都の公募事業でアプリを活用し、2021年4月以降の商用提供を目指す。 - 朝食を抜くと太るメカニズム、名古屋大が解明 原因は「体内時計の乱れ」
名古屋大学の研究グループが「朝食を食べないと体重が増える」メカニズムを、ラットを使った実験で解明したと発表。 - 腕時計型だから歩数や睡眠時間も計測できる オムロンのウェアラブル血圧計
オムロン ヘルスケアのウェアラブル血圧計「HeartGuide」を試用して1カ月。計測結果を記録するスマートフォンアプリ「HeartAdvisor」が持つ至れり尽くせりの機能とは。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.