Google、「この曲何?」→ハミングで曲名検索 機械学習で
スマートフォンのGoogleアシスタントに「この曲何?」と言った後ハミングすると、曲名とその曲の動画リンクを表示するようになった。曲の旋律を指紋代わりに使って検索する。
米Googleは10月15日(現地時間)、うろ覚えの曲をハミングすることで曲名を検索する新機能を発表した。Android版「Google」アプリの日本語を含む20か国語版とiOSの英語版で利用可能だ。
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利用するには、スマートフォンでGoogleアシスタントを起動し「この曲は何?(英語の場合は「what's this song?」)と言った後、ハミングする。画面に「認識しています」という波型のアニメーションが表示されている間ハミングすると、曲の候補が一致率と共に表示される。候補をタップすると、YouTubeなどに登録されている楽曲のリンクが開き、耳で確認できる。
または、「Sound Search」ウィジェットが追加されたので、これをホーム画面に貼っておけば、1タップで「認識しています」画面を起動できる。
米Appleに買収されたShazamなど、同様のサービスは既に複数あるが、Googleは新たに構築した機械学習モデルを採用している。
大まかな説明では、曲の旋律を人間の指紋のようなものと捉え、ハミングの旋律を既存の曲の指紋と一致させようとする。マイクに向かってハミングすると、それを機械学習モデルが曲の旋律を表す数字ベースのシーケンスに変換し、このシーケンスを指紋として一致する可能性のある既存の曲と比較する。
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Googleは2017年には「Pixel 2」で周囲で流れている曲のタイトルを自動的に表示する「Now Playing」機能を搭載しているが、こちらはハミングには対応していなかった。
実際に何曲かハミングしてみたところ、最近のヒット曲やアニメの主題歌などはほぼ完璧に表示されたが、日本の古い童謡や「君が代」は認識されなかった(米国の国歌は認識した)。データに登録されていないようだ。
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