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AIの発話中に話しかけてもOK 会話がかぶっても内容を認識 CA子会社のサービスに新機能
サイバーエージェントの子会社が、AIで電話の自動対応を行うサービスに、ユーザーがAIの発話中に話しかけてもスムーズな会話を行える機能を追加した。
サイバーエージェント(CA)の子会社でAI開発などを手掛けるAI Shift(東京都渋谷区)は10月20日、AIが電話の自動対応を行うサービス「AI Messenger for Voice」に、AIの発話中にユーザーが話しかけてもスムーズな会話を行える機能を追加すると発表した。
AI Messenger for Voiceは、カスタマーサポートなど顧客からの電話の問い合わせに対応する法人向けサービス。音声認識技術を活用し、AIの発話中にユーザーが割り込んで話しかけた場合でも会話の内容を認識できるという。これまではAIの音声とユーザーの声がかぶると、AIは同じ質問を繰り返したり聞き直しをしたりしていたが、より自然な会話ができるとしている。
カスタマーサポートでは、業務効率化や担当者の負担軽減に向けてチャットbotなどの導入が進んでおり、AIによる自動対応サービスの活用が進むと予想されている。こうした背景を受け、AI Shiftは4月からAI Messenger for Voiceの提供を始めていた。
同社は今後、産学連携によってAIの研究や開発を進め、サービスの開発に取り組むとしている。
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