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東京都、新型コロナの問い合わせ対応にチャットbot導入 都民向け、16日から
都民からの新型コロナウイルスに関する問い合わせを効率化しようと、東京都がチャットbotを導入した。問い合わせ内容を入力するとAIが自動返信する。公式ページなどで利用可能だ。都では一部の窓口への相談の集中などが課題となっていた。
東京都は9月16日、都民からの新型コロナウイルスに関する問い合わせにチャットで対応する「東京都新型コロナチャットボットサービス」の提供を始めた。利用者の入力内容をAIが分析し、自動対応する。
都は公式サイトの下部から「ご質問にチャットボットがお答えします」とポップアップ。クリックでチャットbotのウインドウが開き、「相談窓口」「支援情報」など4種のメニューを表示する。例えば、「相談窓口」を選択すると、個人、事業者といった条件で絞り込み、各相談窓口へのリンクを提示する。
テキストの直接入力にも対応。「東京の感染者数」などと入力すると、内容をチャットボットのAIが分析し、区市町村別の感染者数や、都内全体の最新の感染者情報の掲載ページのリンクを自動で表示する。
今後、都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」など3サイトも順次対応する。
新型コロナの感染が長期化する中、都では一部窓口への相談の集中や、情報へのアクセス方法が分かりにくいなどの課題があった。都はチャットbotの導入で対応の効率化を図る。また、利用者のアクセス解析も行うといい、都は「利用者からの要望に応じて、順次メンテナンスを行い、継続的な改善につなげたい」としている。
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