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Microsoft、宇宙事業「Azure Space」でイーロン・マスク氏のSpaceXと提携

Microsoftが宇宙事業「Azure Space」を発表した。パートナー企業の衛星の膨大なデータの処理などを支援していく。また、SpaceXの衛星通信ネットワーク「Starlink」を新モジュール式データセンターMDCで採用する。

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 米Microsoftは10月20日(現地時間)、9月に発表した新たな宇宙事業「Azure Space」で、イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業SpaceXと提携すると発表した。SpaceXの低軌道衛星高速通信ネットワーク「Starlink」を新たなモジュール式データセンター「Azure Modular Datacenter(MDC)」で採用する。

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 Azure Spaceは、Microsoftが世界中に張り巡らせている約26万キロを超える光ファイバーネットワークの圏外にある地域にもネットワーク機能を提供するために衛星企業などと協力していく。

 MDCは、電力や建築インフラなどが不足する環境で安全なクラウドコンピューティングを実現するためのモジュール式データセンター。自給式の設備でAzureを稼働させる。Starlinkと接続することで、地上ファイバーなどがない環境でもネットワークへの接続が可能になる。

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Azure Modular Datacenter(MDC)

 SpaceXとの提携はこのイニシアチブの1つの側面だ。Microsoftは、Azure Spaceで「農業やエネルギー、通信、政府といった業界全体で、宇宙でのコネクティビティと計算能力を高めたい」としている。衛星から送られてくる大量のデータの処理や複雑な宇宙システムの設計など、宇宙企業の技術的課題をサポートしていくとしている。

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