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WHOがWikipediaに新型コロナの情報提供 偽情報の拡散防止で

WHOがオンライン百科事典「Wikipedia」を運営するWikimedia財団と協定を締結。WikipediaにWHOの最新情報を提供し、新型コロナウイルスに関する誤った情報の拡散を防ぐという。

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 WHO(世界保健機関)は10月22日(現地時間)、オンライン百科事典「Wikipedia」(ウィキペディア)を運営するWikimedia財団と協定を締結したと発表した。WikipediaにWHOの最新情報を提供することで、新型コロナウイルスに関する誤った情報の拡散を防ぐ狙い。

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 WHOは、フリー画像などを共有するデジタルライブラリー「ウィキメディア・コモンズ」に、公式インフォグラフィックや動画などを提供。編集者は公式素材を記事に使用できる。インフォグラフィックには、よくある新型コロナに関する誤解に焦点を当てたものも含まれているという。

 コロナ禍では真偽不明の情報がSNS上などで拡散し、世界的な問題となってきた。こうした問題は、情報を意味する「information」(インフォメーション)と、病気の流行を意味する「epidemic」(エピデミック)を合わせた造語で「infodemic」(インフォデミック)と呼ばれ、WHOは公式サイトで注意を呼び掛けていた

 WHOのテドロス・アダノム事務局長は「信頼できる情報へ公平にアクセスできる環境は、人々の安全と情報伝達を維持するために不可欠。ウィキメディア財団との協力で、WHOによる信頼性が高い情報へのアクセスが増加するだろう」と述べている。

 ウィキペディアの記事はボランティアによって執筆や編集、更新が行われている。編集者は全世界に25万人以上おり、多くは医療関係者だという。現在、ウィキペディアは新型コロナに関連する記事を175言語で5200本以上発信している。

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