VR風俗で“初めて”を捨ててきた “疑似”だからこそのめくるめく性体験 開発の背景は(2/3 ページ)
バーチャルでしか体験できない、めくるめく世界がそこにあった。
“バーチャル初体験”の感想は?
記者が体験した際は、スマホはAQUOS sense3 basic、VRゴーグルはエレコムの「VRG-DSB01GE」を使い、Karinさんのサービスを受けた。最初は「しょせんはVR。いくらセクシーと言ってもアバターには興奮しないだろう」と油断していたが、身体的な接触がないことで、逆にKarinさんの声やアバターの動きが刺激的に感じられた。
例えば、疑似的なキスをするときは、唇への接触がない分、Karinさんのリップ音をより強く感じる。疑似的な性行為のときは、Karinさんの息遣いやアバターの上半身の揺れにテンションが上がった。取材中なので過度な行為は慎んだが、思っていた以上にドキドキできた。
一方で、サービス中にトラッキングがうまくいかず、キャスト側のモデルの表示がおかしくなるなどのトラブルもあり、途中で気分をそがれることもあった。キャストの衣装については、お願いした服装にすぐ着替えてもらえるのがうれしい一方で、服を少しずつ脱いでもらったり、はだけさせてもらったりという楽しみはなく、やや興ざめにも感じられた。
バーチャルだからこそ、現実の肉体やジェンダーにとらわれない
Karinさんによれば、X-Oasisは「(サービスの提供・利用にあたり)現実の性別や肉体、ジェンダーにとらわれる必要がない」点が特徴という。例えば利用者は、自身が用いるアバターの外見や性別を、男性型モデル3種、女性型モデル5種から選択できる。
キャストのアバターに、男性型・女性型の“性拡張パーツ”を装着させることも可能だ。男性型のパーツにはサービスが進むごとにサイズが大きくなるギミックも仕込んであり「サービスを提供するキャストが男の子(女の子)だったらいいのにな、という需要に対応する」(Karinさん)という。ただし、パーツの利用にはキャストの同意が必要になる。
「キャストのアバターにタトゥーを入れる」「しっぽをつける」などのオプションもその1つ。現実ではキャストに肉体的な負担を強いてしまうが、VRでは現実の体を気にすることなくさまざまな性的嗜好に対応できるという。
3Dモデルさえ用意できれば、現実ではサービスの提供が難しい場所が使える点も特徴だ。例えば現実の性風俗では、衛生的な問題の多い場所でサービスを提供するのは難しい。だが、X-Oasisでは男子トイレ、女子トイレなどのVR空間も用意している。
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