WeWork、全国33拠点が使い放題の新プラン 月額3万9000円 共用エリアが対象
WeWork Japanが、全国33拠点のワークスペースが使い放題になる新料金プラン「All Access」を発表。価格は1人あたり月額3万9000円(税別)で、新規契約時には2万円の初期費用が発生する。提供は12月1日から。
WeWork Japanは10月29日、全国33拠点のワークスペースが使い放題になる新プラン「All Access」を発表した。価格は1人当たり月額3万9000円(税別、以下同)で、初期費用は2万円。法人・個人を問わず、12月1日から提供する。従来のプランより価格を下げ、複数の拠点を利用可能にすることで、テレワークの実施に伴ってオフィスを縮小したい企業などの利用を見込む。
東京都、横浜市、名古屋市など33拠点以上にあるワークスペースのうち、個室や会議室を除く共有エリアが1カ月使い放題になるプラン。Wi-Fiや電話用のブース、飲み物なども無料で提供する。
スペースの利用時間は平日の午前9時から午後6時までで、予約は専用のスマートフォンアプリで受け付ける。消毒液の設置など、新型コロナウイルスの感染拡大に向けた対策は実施済みという。
会議室の利用はポイント制で、契約者には毎月1万5000円相当のポイントを付与する。会議室の広さに応じてポイントを支払うと、部屋を利用できる仕組み。個室の利用には別料金を課す。
従来のプランでは、個人・法人は特定の拠点しか契約できず、契約していないワークスペースを使うには追加料金(1人当たり3000円)を支払う必要があった。
同社は7月から、1拠点の個室スペースを契約すれば、他のワークスペースを1日1回利用できる「We Passport」というプランも提供している。だが顧客から「個室スペースは必要ない」「もっと自由に共有エリアを使いたい」という声が上がったことから、新プランの提供を決めたという。
We Passportの利用者には、All Accessが1カ月無料になるキャンペーンなどを通し、順次移行を促す。WeWork Japanの高橋正巳CSOは「(今までより)お手頃な価格設定で、新時代における働き方を全ての人に伝えたいという思いが反映されたプランになっている」としている。
今後は、2020年内に共有エリア内にモニターや仕切りのある「集中スペース」を設置し、作業に集中しやすい環境を整える。各拠点の営業時間も順次拡大する予定。
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