Apple決算、「iPhone 12」前の買い控えで増収減益、Macとサービスは過去最高
Appleの7〜9月の決算は売上高は1%増、純利益は7%減だった。iPhoneの新モデル発売が10月になり、買い控えが影響した。コロナ禍の巣ごもり需要でMacとサービスの売上高は過去最高だった。
米Appleが10月29日(現地時間)に発表した第4四半期(7〜9月)決算は、売上高は前年同期比1%増の646億9800万ドル、純利益は7%減の126億7300万ドル(1株当たり73セント)だった。新型「iPhone 12」シリーズ発売前の買い控えの影響でiPhoneが不調だったが、Macとサービスの売上高は過去最高だった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は637億ドル、1株当たり純利益は70セント)を上回った。
カテゴリー別の売上高は、iPhoneは21%減の264億4400万ドル。Macは29%増の90億3200万ドル、iPadは46%増の67億9700万ドルと、巣ごもり需要で好調だった。「AirPods Pro」や「Apple Watch」、「HomePod」などのウェアラブルやアクセサリは21%増だった。同四半期中、iPadとiPad Airの新モデル、iMacの新モデル、Apple Watch Series 6が発売された。
Appleが最近注力しているサービスは16%増の145億4900万ドルで、過去最高を更新した。このカテゴリーには、iCloud、FaceTime、アプリストアのApp Store、動画配信サービスのApple TVとApple TV+、ゲーム配信サービスのApple Arcade、Appleの直販店、有料サポートのApple Careなどが含まれる。
地域別では、27%減の中国以外は前年同期より売上が増加した。
ティム・クックCEOは発表文で「新型コロナの継続的な影響にもかかわらず、Appleはこの四半期、初の5G対応となるiPhoneをはじめとするこれまでで最も多くの製品を導入している。コロナ禍のパンデミックが続く中、Apple製品はユーザーにとって世界への窓になっている」と語った。
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