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セガサミーHD、遊技機事業の不振で30億円の営業赤字 希望退職者650人を募集
セガサミーホールディングスが発表した2021年3月期の第2四半期累計(4〜9月)の連結決算は売上高が1102億円(前年同期比33.4%減)で、営業損益が30億円の赤字(前年同期は146億円の黒字)だった。コスト削減のため、希望退職者650人を募集する。
セガサミーホールディングス(HD)が11月6日に発表した2021年3月期第2四半期累計(4〜9月)の連結決算は、売上高が1102億2500万円(前年同期比33.4%減)、営業損益が30億7600万円の赤字(前年同期は146億円の黒字)と、減収減益だった。
事業別で最も売り上げを下げたのは、パチンコ機器などを扱う遊技機事業。売上高は108億3900万円(前年同期比75.8%減)だった。新型コロナウイルスの感染拡大によるアミューズメント施設の営業自粛などが大きく影響した。
同社は「損失計上となったものの、(現在は)販売を再開したことから前四半期比での損失幅が改善した」としている。年末にかけての機種入れ替え需要などで巻き返しを図るという。
遊技機事業と同様、リゾート事業もコロナ禍の影響で、売上高が22億8400万円(同58.8%減)となった。
セガサミーHDは同日、希望退職者650人を募集すると発表。11月16日から12月25日まで募集し、特別退職加算金の支給や希望者に再就職を支援する。さらに、同社とグループ会社の役員報酬を11月から2021年3月までの5カ月間、最大30%減額する方針も打ち出し、業績悪化の改善に向けたコスト削減を進める。
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