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“蛾の目”を参考にしたフェイスシールド、シャープが発売 液晶パネルの技術活用、映り込み大幅減
シャープは11月9日、液晶パネル開発で培った「モスアイ技術」を応用したフェイスシールドを発売した。夜中でも空を飛べる蛾(モス)の目を参考に開発した表面加工で映り込みを大幅に抑える。
シャープは11月9日、液晶パネル開発で培った「モスアイ技術」を応用したフェイスシールドを発売した。夜中でも空を飛べる蛾(モス)の目を参考に開発した表面加工により、映り込みを大幅に抑えるという。価格は1980円から。
蛾の目は、表面に並ぶ微細な突起により、光を反射せず効率良く取り込める。シャープは大日本印刷と共同でモスアイ構造を持つ液晶パネル用の表面加工技術を開発し、2012年から液晶テレビ「AQUOS」などに採用してきた。
新しいフェイスシールドは、表面にモスアイ加工を施したフィルムを用い、日光や照明の反射で視界を遮られないという。また新開発のアクリル系樹脂が呼気による曇りも抑えるとしている。
開発にはプロダクトデザイナーの大浦イッセイさんが協力。メガネのフレーム製造で知られる鯖江市で作ったチタンフレームと組み合わせたモデルも用意する。価格は8980円。フレームをポリカーボネートにしたモデルは1980円。他に目を保護するアイシールド(7480円)、飛沫の飛散を防ぐマウスシールド(5980円)を販売する。
モスアイ技術は、自然界に生息する生き物が持つ能力や仕組みを参考にして新たな技術開発につなげる「生物模倣技術」(ネイチャーテクノロジー)の1つ。シャープはこれまでにイルカやアホウドリ、トンボ、ネコ、アサギマダラ(蝶)、きのこといった動植物を参考に開発した製品を送り出している。
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