ピクシブ主催の「バーチャル同人誌即売会」 1万人以上が同時に参加可能 21年1月に
ピクシブが、VR空間上で同人誌即売会「NEOKET」を開催すると発表。サークルの出展費用・来場料は無料で、法人以外の参加を受け付ける。2021年1月30日に実施する。
ピクシブは11月11日、VR空間上で同人誌即売会「NEOKET」(ネオケット)を開催すると発表した。サークルの出展費用・入場料は無料で、法人以外の参加を受け付ける。コロナ禍で現実での同人誌即売会の開催が難しくなる中、作家やファンなどによる交流を実現するための施策としている。2021年1月30日に開催する。
会場はVRやARなどの研究開発を手掛けるmonoAI technology(神戸市中央区)と共同で制作。複数の会場を用意し、NEOKET全体では1万人以上が同時接続できるようにするという。
サークル出展者、来場者ともに、会場内の移動やコミュニケーションは3Dアバターを操作して行う。ピクシブが用意したアバターに加え、3Dキャラクターの投稿プラットフォーム「Vroid Hub」を利用することで、自身が所有する3Dモデルも使えるという。ユーザー同士の会話はボイスチャットなどで行う。
サークル出展者はVR空間の会場内の自分のブースで、作品販売サイト「BOOTH」に登録している同人誌などを頒布できる。スペースに設置したポスターやテーブルクロスの3Dモデルに、好きな画像を貼り付けてカスタマイズすることも可能という。
来場者は会場を散策しながら、好きな作品を入手できる。頒布物が電子書籍やデータの場合は、BOOTHからダウンロード可能。紙の本などの場合は、後日BOOTHの運営元から郵送される。欲しい作品が電子書籍の場合、BOOTHの販売ページで試し読みもできる。
参加にはPC(Windows/Mac)か「HTC Vive」などのVR機器が必要。pixivアカウントと連携したBOOTHアカウント、VRoid Hubアカウント、今後リリース予定の専用アカウントの登録も求める。ピクシブは二次創作物の頒布も許可しており、200サークル以上の参加を募っている。
関連記事
- バーチャル同人誌即売会「Comic Vket 1」スタート 感染リスク冒さず作品頒布
HIKKYがVR空間で同人誌を頒布、購入できる即売会「Comic Vket 1」を開催した。VR空間上で作品の見本が閲覧でき、ブースに設置されたリンクから外部のECサイトで作品を購入する仕組み。 - アバターの見た目で人格が変わる? “VR版コミケ”に約13万人、バーチャルと現実を行き来する人々の可能性
VR空間で3Dアバターや3Dモデルを販売する「バーチャルマーケット」に注目が集まっている。3月に行われた同イベントには約13万人もの人が集まった。多くの人が“仮の姿”で集まる可能性とは。 - コミケで使える決済アプリ「pixiv PAY」終了へ 「リアルイベントの在り方が変わり継続は困難」
ピクシブがコミックマーケットなどで使える決済アプリ「pixiv PAY」(iOS/Android、無料)のサービスを12月1日に終了する。「リアルイベントの在り方が変わり、サービス継続は困難と判断した」(同社)としている。 - BOOTH、決済手数料値上げへ 1取引あたり3.6%が“5.6%+22円”に 「現状では健全なサービス運営が難しい」
ピクシブが作品販売サイト「BOOTH」の取引手数料を8月26日に変更。商品価格と送料の総額の3.6%(1取引あたり)としていたが、“5.6%+22円”に改める。「現状の手数料では健全なサービス運営が難しくなったため」という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.