パナソニックは11月13日、2022年4月に持ち株会社体制へ移行し、社名を「パナソニックホールディングス」に変更すると発表した。家電、住宅、自動車関連など各事業を事業会社化し、迅速な意思決定や柔軟な経営で競争力強化を目指す。パナソニックの商号は今後設立する事業会社が引き継ぐ。
同日、新たな役員人事も発表した。21年6月24日付で津賀一宏社長が退任し、後任として楠見雄規・常務執行役員が昇格する。津賀社長は代表権のない会長に就く。
津賀氏は12年に社長に就任。プラズマディスプレイパネル、液晶パネル、半導体などの赤字事業から撤退し、構造改革を行ってきた。
楠見氏は1989年に松下電器産業(現パナソニック)に入社し、音響・映像機器事業などを歴任。車載関連事業を手掛けるオートモーティブ社の社長を務め、19年から現職。
関連記事
- 「ソフトウェアを書くように専用チップを」 東大やパナなど新組織「RaaS」
東京大学とパナソニック、日立製作所、凸版印刷、車載半導体開発のミライズテクノロジーズが参加専用チップの開発効率とエネルギー効率を「10倍高める」ことを目指した研究開発の新組織「先端システム技術研究組合」設立。ユーザーは、ソフトウェアを書くように専用チップを作れるようになるとしている。 - 簡単組み立てで“半個室”作れる「KOMORU」 リビングでの在宅勤務に パナソニック
- パナソニック、半導体事業から撤退 20年6月めどに台湾メーカーに譲渡
パナソニックが半導体事業から撤退。2020年6月をめどに、台湾の半導体メーカーに事業を売却する。 - パナソニック、液晶パネル事業から撤退 2021年めどに生産終了
パナソニックが、液晶パネル事業から撤退。傘下のパナソニック液晶ディスプレイで、2021年をめどに生産を終了する。 - パナソニック、プラズマ撤退を正式発表 プラズマテレビも販売終了
パナソニックがプラズマからの撤退を正式発表。PDP生産を停止、プラズマテレビの販売も終了する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.