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Preferred Networksがスパコン省電力ランキングで世界2位 「富岳」は10位に
AI開発を手掛けるPreferred Networks、神戸大学、理化学研究所が開発した深層学習用スーパーコンピュータ「MN-3」がスパコンの省電力性能ランキング「Green500」で世界2位になった。
AI開発を手掛けるPreferred Networks(PFN、東京都千代田区)は11月17日、神戸大学や理化学研究所と開発した深層学習用スーパーコンピュータ「MN-3」が、スパコンの省電力性能ランキング「Green500」で世界2位になったと発表した。前回6月のランキングでは1位だった。
1ワット当たりの計算速度は、26.039GFLOPS(ギガフロップス)で、今回1位となった米NVIDIAの「NVIDIA DGX SuperPOD」(26.195GFLOPS)と0.156GFLOPS差だった。連立一次方程式を解く計算速度は1.653PFLOPS(ペタフロップス)で、前回の測定結果を1.621PFLOPSを上回った。
米バージニア工科大学が半年に1回発表するGreen500は、消費電力当たりの演算処理速度を競うランキング。同時に発表された処理性能ランキング「TOP500」の4部門で2期連続の世界1位を獲得した「富岳」は10位に、富岳のプロトタイプは6位にランクインした。
MN-3は、低消費電力の深層学習用プロセッサ「MN-Core」を搭載した深層学習用スパコン。5月にMN-3の試験稼働を始め、ソフトウェアやシステムの開発に取り組んできた。PFNは今後、自動運転、ロボティクス、創薬などの研究開発にMN-3を活用するとしている。
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