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「縦割り110番」、受け付けの一時停止を検討 要望6000件超え 河野氏「霞が関の処理に限界」
河野太郎行政・規制改革担当相が役所の規制について国民から意見や提案を募るWebサイト「規制改革・行政改革ホットライン」(縦割り110番)について、受け付けの一時停止を検討していると明らかにした。6000件以上の意見が寄せられたため。
河野太郎行政・規制改革担当相は11月17日、役所の規制や行政改革について国民から意見や提案を募るWebサイト「規制改革・行政改革ホットライン」(縦割り110番)に6000件以上の意見が寄せられたため、受け付けの一時停止を検討していると明らかにした。
河野氏は17日の参議院内閣委員会の場で、縦割り110番について「各省庁に国民からの要望を投げ、対応ができるかどうかというキャッチボールを繰り返している」と現状を説明。だが、開設以降、6000件以上の要望が寄せられていることから「やや霞が関の処理能力に限界が来ている」と明かし、受け付けを一時的に止めて、届いた要望への対応を進めるとした。
縦割り110番を巡っては、9月17日に河野氏の公式サイトに「行政改革目安箱」として開設したところ、4000件以上が殺到。開設翌日に「予想をはるかに超える数のご意見をいただきました」として、受け付けを一時停止し、内閣府の公式サイト上に現在の受付窓口を開設した。
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