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アイリスオーヤマ、国内で医療用マスクと除菌ティッシュを生産へ コロナ禍の長期化に備え
アイリスオーヤマは、世界的な新型コロナウイルス感染症の広がりと長期化に対応するため、医療用N95マスクと除菌ウェットティッシュを宮城県の角田工場で生産すると発表した。
アイリスオーヤマは11月19日、世界的な新型コロナウイルス感染症の広がりと長期化に対応するため、医療用N95マスクといまだに品薄が続く除菌ウェットティッシュを宮城県の角田工場で生産すると発表した。茨城県のつくば工場には備蓄用の倉庫を増設し、有事の際も安定供給できる体制を作る。
角田工場には約10億円を投じてN95マスクと除菌ウェットティッシュの生産設備を導入し、21年秋の稼働を目指す。N95マスクは月間1万枚、除菌ウェットティッシュは月間100万個を生産できる。
つくば工場では敷地内に約25億円をかけて第2倉庫を建設する。延べ床面積は1万7833m2。21年度中の竣工を予定している。
アイリスオーヤマは中国の大連工場(遼寧省)と蘇州工場(江蘇省)で月に計8000万枚のマスクを製造していたが、国内でマスク不足が深刻になった4月に政府の要請を受け、7月から角田工場で家庭用マスクの国内生産を始めた。現在は月産2億3000万枚の供給能力がある。
また中国で感染が拡大したときに材料の不織布が調達困難になったことから角田工場内に資材製造設備を導入し、材料の内製化率を高めるなど、中国に依存する供給体制を見直している。
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