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若田さんと古川さん、ISS長期滞在へ 実験棟「きぼう」などの維持・利用で
宇宙飛行士の若田光一さんと古川聡さんが国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在するとJAXAが発表した。若田さんが2022年ごろ、古川さんが23年ごろの滞在を予定。
JAXAは11月20日、宇宙飛行士の若田光一さんと古川聡さんが国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在すると発表した。若田さんが2022年ごろ、古川さんが23年ごろからの滞在を予定している。日本の実験棟「きぼう」を含むISS施設の維持・保全、科学実験などを行う。
若田さんは「『きぼう』での成果を通じ、日本のプレゼンスをさらに高め、月面探査へつなげていけるように努力したい」、古川さんは「医師の背景を生かし、宇宙医学や人類の活動領域の拡大に貢献したい。地上生活や宇宙探査活動に役立つ実験に携わりたい」とそれぞれの抱負を語った。
若田さんは92年、宇宙飛行士候補者に選定。09年、日本人初のISS長期滞在ミッションを行い、13〜14年の滞在では日本人初となるISS船長(コマンダー)を担当。宇宙滞在時間は347日08時間33分で日本人最長。
古川さんは99年、宇宙飛行士候補者に選定。11年、ISS長期滞在クルーとして宇宙に167日間滞在。JAXA宇宙医学生物学研究グループ長を務める。
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