無制限ではなくなるGoogleフォト、「生涯の思い出のため」にできることを考えてみた:Googleさん(3/3 ページ)
Googleフォトに無制限で高画質コンテンツをアップロードできるのは来年6月末まで。「とりあえずの倉庫」から「生涯の想い出箱」に変わるサービスを長く使うためにできることは?
無制限終了を少しでも心安らかに受け止めてもらうために、Googleさんはいろいろ考えました。
まず、自分があとどのくらいGoogleドライブを使い続けられるかを見積もれるツールを提供しています。
それと、これは来年の6月に公開だそう(もうちょっと早く欲しい)ですが、削除してもよさそうなコンテンツを提示する“削除お助け”ツールも準備中です。公式ブログでは「このツールは、残したい想い出と、暗かったりピンボケだったりする写真や、容量を食ってて削除してもよさそうな動画などを表示するツール」と説明しています。
上の画像(Google提供のGIFから編集)を見ると、「大容量の写真と動画」「ピンぼけ写真」「暗い写真」「その他のアプリ」「スクリーンショット」をそれぞれ一覧表示し、その中から削除したい写真を選べるようになっています。ピンぼけでも暗くても、残しておきたい写真もあるはずなので、1枚ずつ確認できるようにしてくれました。
さらに、たぶんこれとは別になると思いますが、「元の画質」で保存してあるコンテンツを「高画質」に変換するツールも準備中だそうです。
Googleフォトの中の人でよく公式ブログを書いているデビッド・リーブさん(Googleフォトの良心だと私は思ってます)は自身のTwitterアカウントで、この決定にみんながショックを受けることは分かっているけれど、「みなさんの大事な人生の記録を責任を持って維持することに主要なコストを集中させることにしました」とツイートしました。
Googleフォトは、とりあえずなんでも放り込んでおく倉庫ではなく、人生の記録を残す場になりつつある、と。確かに生まれたときに既にGoogleフォトがあった子どもたちにとっては、Googleフォトが成長アルバムであり、自分で写真を撮るようになってからも、例えば親からアルバムを共有してもらい、その先をずっと追加していくものになるでしょう。
私のGoogleフォトで一番古いのは2003年の飲み会の写真でした。もう会えない友達も写っています。これはずっととっておきたい。
なので、ちゃんと守ってくれるなら、年2500円は安いと私は思っています。あと3年でもう1つ上のプラン、200GBを3800円になるかもしれませんが、まあ、払えないこともない。
老い先短いと思うので、その上の2TBを年額1万3000円、というところまでは行かずに死ねる気がしますが、まだ若い人たちにとっては200GBと2TBのギャップは心配でしょう。
リーブさんは「200GBと2TBの間、2TBと10TB(月額6500円)の間に別のプランを追加する予定はない?」という質問に対し、「いいフィードバックですね。ありがとう」と答えています。もしかしたら、追加になるかもしれません。
いつなくなるか不安な無料無制限サービスよりも、お金さえ払えばちゃんと守ってくれるサービスの方が私は安心。長生きしても、月額1万9500円の30TBプランなら最期までもちそうです。
Googleさんとしてはお金を取るからには絶対にデータを壊したりなくしたりできないので、大変ですが、よろしくお願いしたいです。
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