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新政権で米宇宙政策はどうなる? NASA「アルテミス計画」 次期長官の動向にも注目集まる(4/4 ページ)
米大統領選挙で当選を確実にした民主党候補のバイデン氏。共和党から民主党への政権交代は米国の宇宙計画にどんな影響があるのか。現在の計画の行方から次期NASA長官人事に至るまで、今後の動きを海外の反応を中心に予想する。
新長官候補には女性がずらり
新長官の候補には、元宇宙飛行士で米国防高等研究計画局(DARPA)や連邦航空局(FAA)の商業宇宙局の経歴を持つパメラ・メルロイ氏、航空宇宙分野の研究機関「エアロスペース・コーポレーション」の元代表ワンダ・オースティン氏、NASA出身のグレッチェン・マクレイン氏、ロッキード・マーティンの前バイスプレジデントであったワンダ・シグール氏、下院の科学技術宇宙小委員会の宇宙航空分科会で議長を務め、今回の議会選挙で落選した民主党のケンドラ・ホーン氏らの名前が挙がっている。
いずれも航空宇宙業界の実績を持つ女性で、バイデン新大統領とハリス新副大統領のもとでNASAを率いていくとみられている。
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