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広島銀行がタッチレスATMの実証実験 空中に浮かび上がった画面を操作する「空中ディスプレイ方式」など採用
広島銀行は新型コロナウイルス対策の一環として、ATMの操作画面を空中に浮かび上がらせる「空中ディスプレイ方式」などを使ったタッチレスATMの実証実験を始めた。
広島銀行は新型コロナウイルス対策の一環として、ATMの操作画面を空中に浮かび上がらせる「空中ディスプレイ方式」などを使ったタッチレスATMの実証実験を12月1日から始めた。
タッチレスATMは、アスカネット製の空中ディスプレイ方式と、富士通フロンテック製の「非接触フレーム方式」の2種類を設置。空中ディスプレイは、光の反射を利用して空中に映像を表示。空中に浮かび上がった画面に触れることで操作ができる。ATMへの空中ディスプレイ方式の採用は全国初だという。2021年5月の本店営業部の新店舗オープンに合わせて実験を開始する。
一方の非接触フレーム方式は、従来のATMのタッチパネル画面に赤外線センサーを搭載した特殊フレームを取り付けることで、画面から数センチ離れた位置にある指を検知できる。非接触フレームに指の動きを検知するラインを上下2段で設け、検知精度を高めている。従来の画面をタッチする操作もできることから広島銀は「操作が難しいというお客さまにもこれまで通り安心して利用できる」としている。八丁堀支店で1日から実験を行っている。
両方式とも富士通フロンテックが技術開発を担当。広島銀は「利用者の反応を見ながら、導入店舗の拡大を順次検討する」としている。
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