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VR空間でドローンの飛行実験 シミュレーターをVAIO子会社らが開発へ
VAIO子会社のVFRらが、VR空間でドローンの飛行実験ができるシステムを共同開発すると発表した。
VAIO子会社のVFR、VR開発を手掛ける理経、産業用ドローンの開発を行う自律制御システム研究所(ACSL)は12月9日、自動運転技術の検証に使われるVR画像の生成技術を応用し、VR空間でドローンの飛行実験ができるシステムを共同開発すると発表した。
カメラで取得した映像から機体の位置を推定する技術「Visual SLAM」に対応したドローンの制御情報を「ドローンシミュレータ」に送信。シミュレータがVR空間内でドローンの動きを再現し、得られたVR映像をドローンにフィードバックする仕組み。
産業用ドローンの実験を作業現場などで行う場合は、通常の作業を休止する必要があり、実施に時間がかかることが課題だった。今後3社は、点検用ドローンに使われる各種カメラに対応したソフトウェアを共同開発し、ドローン開発の効率化を図る他、VR空間での実証実験を重ね、技術の向上を目指すとしている。
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