月刊誌「文芸春秋」などを発行する文芸春秋は12月10日、コンテンツプラットフォーム「note」を展開するベンチャー企業・noteの第三者割当増資を引き受け、資本業務提携したと発表した。出資額は明らかにしていない。
両社で共同コミュニティの創出やイベントの共催などを行い、出版文化の未来を担う人材を育成するとしている。また、社員交流を通じて、両社の技術や知識を共有する予定だ。
文芸春秋は昨年11月からnote上で、雑誌の記事を販売する「文芸春秋 digital」を開始。noteの書き手を本紙に迎えたり、両社で共同イベントを開催するなどのコラボを続けてきた。
両社は「クリエイターによるクリエイターのためのメディアを目指して始まったという点で、両社の創業の理想に共通点がある」とし、資本業務提携によってさらに関係を強めるとしている。
noteは2018年に日本経済新聞社と、19年にYouTubeクリエイター事務所UUUMとそれぞれ資本業務提携している。
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