調査リポート
紙で稟議や出張申請……大学・専門学校職員の7割、勤務先のデジタル化に「満足せず」
大学・専門学校職員の68.7%が、所属する学校法人のデジタル化のスピードに満足していない。エイトレッドがこんな調査結果を発表。紙で申請を行う業務フローを課題だと感じる人が多かった。
大学・専門学校職員の68.7%が、所属する学校法人のデジタル化のスピードに満足していない――社内申請システムを開発するエイトレッド(東京都渋谷区)は12月14日、こんな調査結果を発表した。紙で各種申請を行う業務フローを課題だと感じる人が多かった。
調査によると、デジタル化できていない作業は「稟議書」(74.4%)、「出張申請」(53.7%)、「物品購入・管理」(42.3%)、「預かり金管理」(34.4%)、「出退勤管理」(33.5%)など。
これらのデジタル化が進まない理由は「現場が保守的すぎて、ペーパーレスを受け入れられない」「紙ベースの書類とハンコの文化を変えようとする意気込みが(職場に)ない」などの意見が集まった。
一方、「デジタル化に満足している」と答えた3割の職員は、自身の職場環境について「出退勤管理や休暇などの申請決済は全て電子化している」や「コロナ禍でペーパーレス化が進んだ」と回答した。
日本政府による「デジタル庁」発足の動きを受けて、学校法人の紙文化が変わることを期待する職員は75.3%。「日本でデジタル化が進めば、学校も変わらざるを得ない」(55.6%)、「行政が変われば学校内の意識も変わる」(53.2%)などと予測する人が多かった。
調査は12月3〜4日に実施。大学や専門学校の職員249人にインターネット上で意見を聞いた。
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