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気象庁、公式サイトの広告掲載を1月に再開 9月の反省踏まえ審査体制を強化
気象庁が、不適切なコンテンツが掲載されたため一時停止していた公式サイトへのWeb広告掲載を、審査体制を強化した上で1月に再開する。
気象庁は12月16日、公式サイトへのWeb広告掲載を再開すると発表した。広告掲載は9月15日に一度始めたが、その直後に不適切なコンテンツが掲載されたため、約20時間後に停止していた。今後は再発防止に向け、審査体制を強化するという。
気象庁の調査によると、9月の段階で表示された不適切な広告は約43件。中には、特定商取引法に違反する可能性が高いものも含まれていた。当時も不適切なコンテンツを表示しないよう「誇大広告にあたる恐れのあるものは掲載しない」などの基準を定め、該当する広告を事前にブロックしていたが、一部に漏れがあった。
原因について気象庁は、広告配信事業者とのコミュニケーション不足だと説明している。同庁は不適切な広告が表示されること自体を問題視していたが、事業者側はそうした広告を事前に全てブロックするのは難しいとして、表示後に速やかに対処する方針を立てていたという。
基準に反するか否かの判断にもずれがあったことから、今後は事業者側で広告主や広告内容を事前に審査した上で、気象庁が点検した広告のみを掲載する方針に変更する。方針は文書にまとめ、掲載基準を明確にする。
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