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AIがレシピ提案、連動して食材もお届け 味の素と物流ベンチャーが新サービス
味の素が、AIが献立を自動提案する同社のレシピサイトを通し、必要な食材を配送する新サービスの提供を始めた。物流ベンチャーのCBcloudと連携する。
味の素は12月21日、AIが献立を自動提案する同社のレシピサイト「AJINOMOTO PARK」で、AIが提案した献立に必要な食材を配送するサービスを始めた。物流ベンチャーCBcloud(東京都千代田区)の買い物代行スマートフォンアプリ「PickGo 買い物」(iOS/Android、無料)と連携する。対象エリアは東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡。
注文者はAJINOMOTO PARK内の専用ページにアクセス後、希望の献立を選び、PickGo 買い物アプリを起動。買い物を代行してもらう店舗を選ぶと、必要な食材のリストが自動で生成される。必要に応じて食材の追加や削除を行い、配送日時を指定して注文が完了。PickGo 買い物のドライバーが指定された店舗で食材を購入し、注文者の自宅へ配送する。
価格は、食材費(4人分の献立1セット当たり2000円前後)に加え、店舗から配送先の距離で変動する配送料と、2つの合算値の5%分がサービス料として加算される。
コロナ禍でネットスーパーなどの需要が広がり、家庭での調理の機会が増えたことに対応したサービス。味の素によると献立の作成から調理までの負担を減らせるため、レシピと食材がセットになったミールキット提供サービスの利用率が伸びているという。
同社は今後、献立数を増やしサービスエリアを拡大する他、個人の嗜好や健康状態に合わせた献立を提案する仕組みの導入などを検討するとしている。
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