ニュース
AIが配達ルートを計算するツール、日本郵政が試験導入 新人でもベテラン同様の業務効率に
日本郵政は、AIが荷物の配達ルートを自動生成する配達業務支援システムを郵便局に試験的に導入すると発表した。人手不足解消のため、従業員の負担軽減や経験の浅い配達員の支援を行う。
日本郵政は6月15日、AIが荷物の配達ルートを自動生成する配達業務支援システムを、全国約200局の郵便局に試験的に導入すると発表した。従業員の負担軽減や経験の浅い配達員の支援を行い、人手不足を解消したい考え。
システムは、物流支援を手掛けるCBcloud(東京都千代田区)の「SmaRyu Post」と、AI開発などを行うオプティマインド(愛知県名古屋市)の「Loogia」を組み合わせたもの。
SmaRyu Postは荷物や配達状況の管理、ナビゲーション、電子署名などの機能を持つ配達業務支援システム。過去の配達実績を学習したAIが最適な配達ルートを計算するLoogiaと連携させ、配達員が配達ルートを考える時間や、配達にかかる時間などを短縮するという。
日本郵便の「ゆうパック」「ゆうパケット」などのサービスで扱う荷物が対象。実証期間は2021年3月まで。荷物を受け取る際には、配達証明書へのサインや押印の代わりに、配達員が携帯しているスマートフォンへの電子署名が必要になる。
関連記事
- “密”な状態を検知するAI、東芝が開発 群衆の人数を高速カウント、一般的なPCで稼働
東芝が、カメラに写っている群衆を高速で解析し、その人数を計測できるAIを開発。一般的なPCのCPU上で稼働するため、GPUなどの高価な演算装置が不要。独自の深層学習手法を用いており、1分間に約180台のカメラ画像を処理できる。 - AIが“映え”をサポートするカメラアプリ 「Photoshop Camera」配信
アドビ システムズが、スマートフォン向けカメラアプリ「Photoshop Camera」をリリースした。AIが被写体と背景を判別し、個別にエフェクトなどの加工を施すため、どんなユーザーでも“インスタ映え”する写真を撮影できるという。基本無料で、iOS 12以上、Android 9以上に対応する。 - コロナ感染拡大で増益・減益する企業はどこ? AIがランキング予想
金融系AIベンチャーのxenodata lab.は、新型コロナの影響で増益・減益する企業のランキング予想を公開した。予想には同社の業績予想AI「xenoBrain」を使用したという。 - AIが「架空のモデル画像」を生成 広告・ポスターで利用可能 スキャンダルでの降板リスクをゼロに
AIが実在しないモデルの画像を生成するサービス「INAI MODEL」がスタート。画像を購入した企業は、架空のモデルをWeb広告やポスターなどに起用できる。モデルとの契約期間を気にせず永久に使用できるほか、モデルがスキャンダルを起こすリスクがないのが特徴。 - ソフトバンク、新卒採用の動画面接にAI導入 所要時間を7割削減へ
ソフトバンクが、新卒採用の動画面接にAIによる評価を取り入れると発表。過去の動画などを学習させ、評価を自動で算出できるようにする。選考に要する時間を約70%削減する見込み。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.