「決済サービスを閉じるときのやることリスト」 Origami終了の実体験、メルカリが明かす
メルカリ傘下の決済サービス「メルペイ」手掛けるエンジニアが、今年6月の「Origami Pay」終了の実体験を基に、「決済サービスを閉じるときのやることリスト」をブログで公開し、注目を集めている。
メルカリ傘下の決済サービス「メルペイ」を手掛けるエンジニアが、今年6月の「Origami Pay」終了の実体験を基に、「決済サービスを閉じるときのやることリスト」を企業ブログで公開し、注目を集めている。
「サービスの終わらせ方を詳しく説明される機会はなかなかない」ため、終了に立ち会う機会があれば参考にしてほしい、としている。
決済サービスは、お金を直接扱うという点でリスクの高いサービスであるとともに、ユーザーやカード会社、金融機関、加盟店など、さまざまなステークホルダーがいる。また、システムもさまざまな外部サービスにつながっている。
Origami Payは、リスクや外部への影響を最小限に抑えながらクローズすべく入念に計画を練り、9カ月にわたるスケジュールを組んだという。
ステークホルダーとの調整とともに、法務・コンプライアンスの観点でも抜け漏れがないか、慎重に確認していった。
Origami Payのシステムは、ユーザー/加盟店向けアプリと、AWS上に構築されたバックエンドのシステムで構成されている。スムーズに停止するために、先にモバイルアプリの新バージョンをアプリストアに登録し、大多数の顧客が最新版にアップデートしたタイミングでバックエンドシステムを改修し、徐々に機能を停止していった。
また、システムの停止コストも事前に割り出し、実際にかかったコストと比較しながら調整していったという。
サービス停止前後には、ユーザーが惜しんでくれたり、「記念決済」してくれたりすることもあるという。そういった声をTwitterで“エゴサ”して「エモい気持ち」になったことも明かしている。
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