ソフトバンクは12月21日、通信事業のメインブランド「ソフトバンク」とサブブランド「Y!mobile」間の乗り換え手数料を、実店舗でも無料にすると発表した。時期は2021年春以降の予定。Webで手続きした際の乗り換え手数料を無料化する旨は9日に発表していた。
メインブランドとサブブランド間の乗り換え手数料を巡っては、武田良太総務大臣が9日に「(携帯キャリアでは)多額の乗り換え手数料を設定し、利用者を囲い込もうとする例が見られる」と指摘した。ソフトバンクはこれまで、乗り換え手数料として3000円(税別、以下同)の契約事務手数料や、9500円の契約解除料などを設けていたが、総務相の発言を受けて無料化に踏み切った。
他キャリアでは、KDDIがメインブランド「au」とサブブランド「UQ mobile」間の乗り換え手数料を21年に無料化すると9日に発表。NTTドコモは他社への乗り換え手数料を21年に無料化すると18日に発表している。
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