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オリンパス、映像事業の譲渡完了 開発や販売も八王子本社に集約
オリンパスは1月4日、国内投資ファンドの日本産業パートナーズに映像事業を譲渡する手続きを1月1日付で完了したと発表した。
オリンパスは1月4日、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に映像事業を譲渡する手続きを1月1日付で完了したと発表した。映像製品の研究開発と販売、サポートなどは10月に設立したOMデジタルソリューションズが引き継ぐ。
OMデジタルソリューションズは、ミラーレス一眼を中心とするデジタルカメラや「ZUIKO」ブランドの交換レンズ、ICレコーダーなどの製造販売を手掛ける。これまでオリンパスが製造販売した映像製品のカスタマーサポートも引き継ぐ。
設立は20年10月9日付で資本金は約370億円。社長にはオリンパスの映像担当役員だった杉本繁実氏が就任した。
本社は東京都八王子市。映像機器の研究開発部門や販売統括部門は順次本社に移転する。生産は引き続きベトナムのドンナイ省にある拠点で行う。
オリンパスは1936年からカメラの製造を続けてきたが、スマートフォンやタブレットの進化によってカメラ市場が縮小。18年3月期以降は赤字が続いていた。
20年6月、オリンパスは映像事業を投資ファンドのJIPに譲渡すると発表。完全子会社OMデジタルソリューションズを新設し、映像事業を継承した上で株式の95%をJIPに譲渡する契約を9月末に交わしていた。
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