GoogleのFitbit買収が完了 日本の公取委も承認
Googleは、2019年11月に発表したFitbitの買収を完了したと発表した。昨年12月のEUに続き、日本の公正取引委員会などもこの取引を条件付きで承認したため。Fitbitは独立子会社として存続し、ブランドも残る見込み。
米Googleは1月14日(現地時間)、2019年11月に発表した米Fitbitの21億ドルの買収を完了したと発表した。Fitbitは独立した子会社として存続し、Fitbitブランドも残る見込みだ。
この買収に関しては、GoogleがFitbit保有の膨大な個人データを獲得することを懸念する各国当局の審査の対象となっていた。EUの欧州委員会が昨年12月、Fitbitのデータを少なくとも向こう10年間はGoogleの広告に利用しないなどの条件付きでこの買収を承認し、日本の公正取引委員会も14日、同様の条件付きで承認した。
Googleのデバイス&サービス担当上級副社長、リック・オステルロー氏は公式ブログで「この取引はデータではなく、ハードウェアに関するものであり、Fitbitユーザーのプライバシーを保護するのは明確だ。(中略)消費者のプライバシーを保護するアプローチについて、世界の規制当局と協力した」と語った。また、Fitbit以外のフィットネストラッカーやスマートウォッチなどによる「Android API」へのアクセスを維持することも約束した。
Fitbitのジェームズ・パークCEOは公式ブログで、Androidだけでなく、引き続きiOS端末とも連携できるようにすると語った。
Fitbitは2009年に最初の製品であるフィットネストラッカーを発売し、100カ国以上で累計1億2000万台以上の製品を販売した。
「Fitbitの最先端のテクノロジー、専門知識、健康とウェルネスの革新と、Googleの最高のAIを組み合わせることで、ウェアラブル市場の健全な競争が活性化し、次世代の端末がより良く、より手頃な価格になると確信している」(オステルロー氏)
関連記事
- GoogleのFitbit買収をEUが条件付きで承認 残るは豪政府当局の承認
Googleが昨年11月に発表したウェアラブル企業Fitbitの買収を、EUの欧州委員会が条件付きで承認した。FitbitのユーザーデータをGoogleのターゲティング広告に流用しないなどの確約(コミットメント)にGoogleが同意したため。 - Google、Fitbitを約21億ドルで買収
Googleが、スマートウォッチメーカーのFitbitを買収することで合意したと発表した。買収総額は約21億ドル。Googleのハードウェア責任者のオステルロー氏は「Wear OSにさらに投資し、Made by Googleウェアラブルデバイスを市場に導入する」と語った。 - Google、Fitbitを約21億ドルで買収
Googleが、スマートウォッチメーカーのFitbitを買収することで合意したと発表した。買収総額は約21億ドル。Googleのハードウェア責任者のオステルロー氏は「Wear OSにさらに投資し、Made by Googleウェアラブルデバイスを市場に導入する」と語った。 - 「Pixel Watch」は今度こそ出る? 期待と不安のその理由
Googleがうわさどおりフィットネストラッカーとスマートウォッチを手掛けるFitbitを買収した。いよいよ「Made by Google」の一員として、「Pixel Watch」が登場する? - 「Fitbit Pay」が日本でサービス開始 ソニー銀行のVisaデビットカードと組み合わせて利用可能
ウェアラブルデバイス「Fitbit(フィットビット)」で利用できるNFCコンタクトレス決済サービスが、日本に上陸。ソニー銀行やVisaインターナショナルとの提携により、「Sony Bank WALLET」をひも付けることで、Fitbitの一部モデルでVisaのタッチ決済を利用できるようになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.