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LiDARを使った駐車場管理システム ロック板やゲートバー不要に
LiDARを使った駐車場向けのシステムが登場。車両が駐車した場所や時間をセンサーが検知することで、従来のコインパーキングのようなロック板やゲートバーの設置が不要になるという。
ソフトウェア開発を手掛けるベネ・エルヨン(名古屋市東区)は1月21日、レーザー光で物体との距離や形状を検知するLiDAR技術を使った駐車場向け管理システムを開発したと発表した。駐車場内の車両をLiDARでリアルタイムに検知することで、従来のコインパーキングに設置されていたロック板やゲートバーなどが不要になるという。
同社が開発したシステムは、駐車場全体を3次元情報として検知する。駐車場に入ってきた車両が、いつからどこに駐車していたのかといった状況を認識できるため、駐車料金の未払いを防止するロック板の設置など、これまで必要とされていた設備が不要になる。駐車場の工期短縮や工事費用軽減が期待できる。
普通乗用車、トラック、バンなど、車種も判定できる。地面からの高さをリアルタイムに計測し、人や自転車など車以外の誤認識も防げるという。
同社は車両監視システムやナンバープレートを認識するカメラと連携させることで、コンビニの長時間駐車対策や、利用状況によって駐車料金を変動させるダイナミックプライシングのような仕組みも導入できるとしている。また、将来の自動運転車に対応した次世代駐車場の実現も視野に入れているという。
同社は「駐車場オーナーや利用者がより安心して利用できる駐車環境を提供したい」としている。
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