「いらすとや」10年目 毎日更新、忙しすぎて終了へ 「心配かけると悪い」と事前に報告
フリー素材サイト「いらすとや」が今年1月31日、10年目に突入する。管理人のみふねさんは「2月1日からサイトを不定期更新にする」と発表した。「精神的にも体力的にも今のペースで全てをやり続けるのは難しい」ためという。
あたたかみのあるタッチのイラスト配布しているフリー素材サイト「いらすとや」が今年1月31日、10年目に突入する。
これまで9年間、イラストを描いては毎日公開し続けてきたみふねたかしさんは1月25日、体力的・精神的に限界を感じたため、2月1日からサイトを不定期更新にすると発表した。
サイト自体に変更はなく、既存の2万5000点以上のイラストは従来通り利用できるが、「急に更新が止まって誰かに心配をかけるのも悪い」と考え、事前に更新休止を公表したという。
いらすとやは2012年1月31日に初めてのイラスト「笑う赤鬼」を公開し、運営を始めたという。
それから9年間、みふねさんは毎日、サイトを更新してきたが、「ここ数年は他にもやることが増えてほとんど休みがなく、精神的にも体力的にも今のペースで全てをやり続けるのは難しい」と、みふねさんは感じてた。
そのため、10年目の区切りとなる1月31日でサイトの更新を一旦停止。2月からはゆっくり休み、その後はサイトを不定期更新にして「無理のない範囲でいろいろと頑張りたい」としている。
みふねさんはサイト休止について「ほとんどの方には関係のないことで恐縮」としながらも、「急に更新が止まって誰かに心配をかけても悪いので一応報告」したと述べている。
また、「新型コロナウイルス関連などで社会的に緊急に必要なイラストがありそうな場合はなるべく対応しようと思っている」と、大手素材サイトとしての責任感をのぞかせている。
いらすとやは、あたたかみのある多様なイラスト素材がそろっており、その時々のニュースに関連するイラストや時事ネタ関連のイラストも素早く公開しているため、欲しい素材が必ず見つかるサイトとして評判を集めてきた。
ここ数年は、個人や企業の利用だけでなく、官公庁や自治体などの公的機関が使うケースも急増。Webだけでなく街角で見ることも増え、日本で最も使われているイラスト素材サイトになっているとみられる。
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