文字ではなく“声“で人間味のある交流を Clubhouseが生まれたワケ
1月末から日本で急に話題になっている音声SNS「Clubhouse」。アプリ立ち上げの契機は共同創業者の難病の娘のための資金調達だった。目標は「Twitterのようにテキストを投稿する代わりに人々が集まって会話できる、より人間味のあるソーシャル体験の構築」。
音声のみのSNS「Clubhouse」が1月末から日本で急に話題になっている。1月25日に米VC大手Andreessen Horowitzなどから資金調達を行ったことが報じられたころからだ。
Clubhouseは昨年3月にクローズドβでスタートしたソーシャルサービス。開発したのは元Googlerの2人、ポール・ダヴィソン氏とローハン・セス氏。2人は2006年6月にGoogle入りし、ダヴィソン氏は4カ月後に退社して連絡先共有SNSアプリの企業を立ち上げ、その企業が米Pinterestに買収されてしばらく後にまた独立した。
セス氏はGoogleで6年位置情報やGoogleマップに関わり、独立して思い出を記録するSNSアプリを手掛けていたが、2018年12月に生まれた娘のリディアちゃんが遺伝的な難病を持っていることが分かり、遺伝子治療を研究する非営利団体Lydian Acceleratorを立ち上げた。
公式ブログによると、2人は2011年に友人を介して知り合ったという。2019年の秋、リディアちゃんを助けるための資金調達について話し合い、ソーシャルアプリを共同で立ち上げることにし、2020年に米Alpha Explorationを創業した。
Clubhouseの目標は、Twitterのようにテキストを投稿する代わりに人々が集まって会話できる、より人間味のあるソーシャル体験の構築。現在、遺伝病の子供を持つ親たちがClubhouseに集まり、医師や研究者を交えて討論し、学びながら医学の発展について話し合っているという。
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