Pixelのカメラで心拍数計測、何の意味が? ちゃんとありました:Googleさん(2/2 ページ)
「Fitbitでやればいいじゃない」「Pixel Watch(仮)でやってくれ」と思われるかもしれませんが、実は新型コロナ曝露通知API策定の中心となったチームによる壮大な構想の一環なのです。
心拍数と呼吸数は、ハードウェアとしてはカメラを使いますが、スマートフォンにはそもそもいろんなセンサーが付いているので、これらとGoogleが得意なAIをいかしていろいろな生体情報を記録していこうというお話。
シュウェタック・パテルさん(Google Healthの技術ディレクターという肩書ですが、すごい人)によると、背面カメラによる心拍数計測の基本技術は、入院すると指先に挟まされるパルスオキシメーターと同じ(コロナ禍で個人向けもだいぶ売れてるようです)。
指先の色の変化で心拍数が分かっちゃう。パルスオキシメーターは動脈血酸素飽和度を測るのが主な仕事ですが、心拍数も測れます。Pixelの背面カメラでは、今の所心拍数しか測れませんが、将来的には動脈血酸素飽和度も測れるようになるのかも。個人的にはカメラのレンズの上に指をぺたーっと30秒間もつけるのはちょっと嫌ですが。
呼吸数はセルフィーカメラに自分の上半身を30秒間映すことで、顔色の変化と胸の動きから測ります。30秒って結構長いですよね。スマートフォンの画面に映った自分の顔を30秒もおとなしく見続けるのは結構苦痛かも。もこもこセーターとかダウンを着た状態では測れないのかな、とも思います。
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いずれも、腕に巻いたトラッカーで測る方が簡単。でもたぶん、精度が高いのでしょう。パテルさんによると、呼吸数についてはこれまで10年間、基礎科学研究をしてきたそうです。
パテルさんは「このマイルストーンとともに、われわれのチームはスマートフォンやその他のコモディティな端末のセンサーで何ができるかを探求し続ける。研究はまだ始まったばかりだ。Google Healthはモバイルヘルスセンシングの分野で前進していく」と語りました。「コモディティな端末」にはきっと「Pixel Watch(仮)」も含まれると思います。楽しみです。
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