速報
Facebook、「コロナワクチンで自閉症になる」などの偽情報を削除 繰り返すとアカウントも削除の可能性
Facebookは新型コロナウイルス感染症のワクチンに関する偽情報がFacebookとInstagram上で拡散するのを防ぐため、削除対象の偽情報投稿リストを拡大した。対象となる投稿を繰り返すアカウント、グループ、ページは完全に削除される可能性がある。
米Facebookは2月8日(現地時間)、FacebookとInstagram上の新型コロナ感染症ワクチンに関する虚偽あるいは誤解を招く情報を削除する方針を発表した。
同社は昨年4月から段階的に新型コロナ関連の虚偽情報対策を進めている。今回の対策強化では、削除対象の内容リストに、以下のような投稿を追加した。完全なリストは英語版の専用ページ(日本語版は本稿執筆現在まだ更新されていない)を参照されたい。
- 新型コロナウイルスは人工的に作られたものだ
- ワクチンは予防に効果的ではない
- ワクチンを接種するくらいなら罹患した方が安全だ
- ワクチンは有毒で、危険で、不妊症や自閉症を引き起こす
- ワクチンはDNAを改変する
- ワクチンには獣の刻印(666)が刻まれている
今後数週間にわたって新ポリシーでの削除を実施していく。削除対象の内容を繰り返し共有するFacebookとInstagramのグループ、ページ、アカウントは完全に削除される可能性がある。
Facebookはかつて、米国ではしかが流行する原因の1つはFacebookに表示される反ワクチン情報にあると非難された。
Facebookはまた、正しい新型コロナ対策関連情報がFacebookとInstagramで表示するための複数の取り組みについても発表した。例えばユーザーが新型コロナ関連の情報を検索すると、より関連性のある信頼できる情報を優先的に表示するようにする。
関連記事
- Twitter、新型コロナワクチン関連の偽情報ツイートを削除へ
米Twitterが、新型コロナワクチン関連の偽情報ツイートを削除する方針を発表。来週中に特に悪質な投稿の削除を始め、年明け以降はその他のツイートにラベルを付ける。 - トランプ大統領の「コロナは大したことない」投稿、Facebookが削除、Twitterは非表示に
新型コロナから完治しないまま退院したドナルド・トランプ米大統領の1件の投稿を、Facebookが新型コロナの虚偽情報に関するルールに反したとして削除した。Twitterは同じ投稿を非表示にした。内容は、新型コロナは死に至る病気ではないというものだ。 - Facebook、新型コロナのデマ投稿に「いいね」した人に注意喚起カード表示
Facebookが、新型コロナウイルスに関する危険なデマ投稿を削除する前にその投稿に「いいね」したりシェアしたユーザーのニュースフィードに注意喚起カードを表示するようになる。このカードにはWHOの新型コロナ関連デマのまとめページへのリンクボタンが付いている。 - Facebook、新型コロナウイルスの誤情報やデマを削除 拡散を防ぐ
米Facebookは新型コロナウイルスの流行を受け、誤った情報やデマの拡散を防ぐため不正確なコンテンツを削除すると発表した。 - 「はしか流行はFacebook上の反ワクチン情報のせい」という批判にFacebookが対処へ
「はしかの流行は、InstagramやYouTubeに反ワクチン情報が表示されるからだ」と米下院議員がFacebookとGoogleに対処を要請したことを受け、Facebookが対策中だとBloombergに語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.