音声SNS「Clubhouse」が中国で利用できなくなったようだ。中国本土の多くのユーザーが、現地時間2月8日夜から「接続できなくなった」と報告。当局による規制が入ったとみられる。
現地の報道などによると、中国でも2月はじめごろから、経営者やメディア、学者など高学歴ユーザーの間でClubhouseが流行。テキストベースのSNSでは規制されている、台湾や新疆ウイグル自治区などの議論も活発に行っていたという。
また、中国最大のECプラットフォーム「Taobao」では、Clubhouseの招待コードが大量に販売されていたという。
中国政府は、FacebookやTwitterなど海外のSNSを規制している他、国産のテキストSNSでも、「台湾独立」「天安門事件」「新疆ウイグル自治区」など、政府にとって不都合な多数のワードを検閲している。
Clubhouseは米国のベンチャー企業・Alpha Explorationが2020年3月に公開した、iOS用の音声SNS。ユーザーは、「ルーム」を開いて他のユーザーと会話し、リスナーに議論を聞いてもらえる。リスナーが話し手に回ることもできる。現在もβ版として運営されており、招待された人のみ利用できる。
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