Clubhouseに連絡先を提供してもいいの? 米メディアが注意喚起
人気急上昇中の音声SNS「Clubhouse」はログイン時にスマートフォン内の連絡先リストへのアクセス許可を求める。許可すると連絡先の友人を招待できるが、思わぬ可能性もあると米OneZeroが注意喚起した。
InstagramやLINEなど、ログイン時に連絡先リストの提供を求めるSNSアプリは多数あるが、人気上昇中のSNSアプリ「Clubhouse」が連絡先リストのデータをどう使っているかがまだ不透明な今、提供するかどうかは検討した方がいいと米MediumのブログメディアOneZeroが2月11日(現地時間)、注意を喚起した。
Clubhouseのアプリをインストールしてログインしようとすると、「Clubhouseにあなたの連絡先へのアクセスを許可してください。そうすればあなたの連絡先の誰がClubhouseにいるか分かります」と表示される。
許可しないという選択も可能だが、許可しないと、誰かをClubhouseに招待しようとすると、「招待する人を選ぶには、連絡先へのアクセスを許可する必要があります」と表示される。
連絡先へのアクセスを許可して誰かを招待しようとすると、右図のような画面になる。自分の連絡先に載っていて、まだClubhouseに参加していない人のリストだ。左のアイコンの部分(プライバシー保護のためグレーに塗りつぶした部分)には他のSNSなどで使われているプロフィール画像が表示され、名前の下には「Clubhouse上に143人の友達がいます」と表示される。この人数は、招待しようとしている人の連絡先を既にClubhouseに提供したClubhouseユーザーの人数だ。招待候補は、この人数が多い順に表示される。
連絡先を整理してからアクセスを許可しないと、例えば絶縁した昔の友人や既に関わっていない仕事上の知人が候補として表示される。OneZeroはマリファナの売人が候補に出て、その売人と取り引きがあるClubhouseのユーザーが141人いたという例を紹介した。
Clubhouseは今のところ、集めた連絡先データの扱いについてのポリシーを具体的には説明していない。OneZeroは、例えば捜査当局が麻薬捜査の過程でClubhouseに連絡先データを要求した場合、売人とつながりのあるユーザーのリストが当局に渡る可能性もあるとしている。
一度アクセスを許可した連絡先データがClubhouseのサーバに保存されているのかどうかは不明だが、一旦許可した連絡先へのアクセスを遮断するには、iPhoneの[設定]→[Clubhouse]で「連絡先」のトグルをオフにする。
OneZeroはこの件についてClubhouseに問い合わせたが、まだ回答はないという。同メディアは「Clubhouseに求められたとしても、新規ユーザーは連絡先へのアクセスを許可する前によく考えた方がいい」と注意喚起した。
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