NASAが火星探査機のパラシュートに込めたメッセージとは?
NASAは火星探査機「Perseverance」から送られてきた映像を解説する動画で、着陸に使ったパラシュートの柄に込めたメッセージを解くよう視聴者に呼び掛けた。6時間後には正解がツイートされた。「dare mighty things」というJPLのモットーだ。
米航空宇宙局(NASA)は2月22日(現地時間)、火星着陸に成功した火星探査機「Perseverance」(忍耐という意味)から送られてきた映像について解説する動画を公開した。この中で、着陸に使ったパラシュートに込めたメッセージを解読するよう視聴者に呼び掛けた。その6時間後にはパリ在住の学生、マクセンス・アベラさんが答えをツイートした。
ジェット推進研究所(JPL)のシステムエンジニア、アル・チェン氏はパラシュートについての解説中、「われわれは時々、人々が見つけてくれることを期待してメッセージを残すことがあります。それを見つけてみてください」と語った。
アベラさんの答えは「dare mighty things」。これは、第26代米大統領、セオドア・ルーズベルト氏の名言「Far better it is to dare mighty things, even though checked by failure, than to take rank with those poor spirits who neither enjoy much nor suffer much」に由来する、たとえ失敗に阻まれようとも、あえて強大なものに取り組む方がいいという意味の言葉だ。
これは、Perseveranceチームのモットーで、JPLのミッションコントロール室の壁にも掲げられている。
Perseveranceチームのチーフエンジニア、アダム・ステルツナー氏は正解が出たことを受け、「6時間でインターネットがコードを解読したようだ! インターネットでできないことなどあるんだろうか?」とツイートし、種明かしした。パラシュートの赤と白のパターンの赤を1に、白を0に置き換え、10文字に分割し、64を追加するとASCIIコードに変換できる。また、パラシュートの外縁のパターンはJPLのジオロケーションコード「34°11’58” N 118°10’31” W」を表している。
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