「YouTube Kids」卒業の子供向け監視付きYouTubeアカウントサービス始動
Google傘下のYouTubeが、8〜19歳の子供の保護者向けペアレンタルサービスを発表した。YouTube Kidsアプリは卒業してもまだ監視が必要な子供向けアカウントを親が開設できる。このアカウントでは表示される動画が制限され、ターゲティング広告が表示されない。
米Google傘下のYouTubeは2月24日(現地時間)、保護者が未成年の子供を守るための「supervised account(監視対象アカウント)」による新たなサービスを発表した。同社の子供向けアプリ「YouTube Kids」は卒業しても、まだある程度の監視が必要とみられるtweens(8〜12歳)とteens(13歳〜19歳)の子供を持つ親向け。日本を含む約80カ国で提供の予定で、一部の地域でパブリックβを開始する。
Googleのペアレンタル機能には端末の視聴時間を管理する「ファミリーリンク」がある。新サービスは、これに加え、表示する動画が制限され、子供の視聴や検索の履歴のチェックが可能になる。
また、監視対象アカウントにはターゲティング広告と特定の広告カテゴリーが表示されず、一部のコメント機能も無効になる。アプリ内購入もできない。
監視対象アカウントには3つのレベルがある。最も制限の強い「Explore」はYouTue Kids卒業直後の子供が対象。vlog、チュートリアル、ゲーム、音楽、ニュース、教育コンテンツなど、9歳以上のユーザーに適しているとYouTubeが判断した動画を視聴できる。次のレベル「Explore More」は、13歳以上を想定。Exploreより多くの動画が追加され、ライブ動画も視聴できる。「Most of YouTube」は名称通り、年齢制限のあるコンテンツ以外のほぼすべての動画が視聴できる。
動画が監視対象アカウントに適しているかどうかは、機械学習、ユーザーからの報告、人間のレビュー担当者による評価を組み合わせて決定する。「システムは完璧ではなく、不適切な動画がすり抜ける可能性もある」と認めているが、「長期的には体験は向上する」としている。
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