ニュース
Webカメラに指をかざすだけで本人確認 日立が非接触の静脈認証方式を開発
日立製作所がWebカメラで指静脈を認証するソフトウェアを9日から提供すると発表した。専用のソフトを使えば、PC内蔵のWebカメラに指をかざすだけで静脈を読み取れるのが特徴。
日立製作所は3月2日、Webカメラで指静脈を認証するソフトウェアを9日から提供すると発表した。専用のソフトを使えば、PC内蔵のWebカメラに指をかざすだけで静脈を読み取れるのが特徴。接触せずに認証する方式を増やすことで、コロナ禍でのニーズに応えたい考え。
親指以外の4本の指をWebカメラで撮影。画像処理により、血管の色や静脈の配置パターンを認識する仕組み。カメラの解像度は720p以上、フレームレートは30fps以上が必要。現時点ではWindowsのみの対応だが、今後、他のOSへの対応も検討する。
Windowsのサインインに使える他、業務システムへのシングルサインオンや電子署名への応用も可能という。
併せて日立は、非接触で静脈認証する専用端末「日立指静脈認証装置C-1」(C-1)も発表。こちらは端末から2種類の光を照射することで血管の位置を特定する仕組み。店舗での生体認証による決済やオフィスの入退室管理の他、イベント会場など数百万規模の認証が求められるシーンに対応するとしている。
関連記事
- 日立、出社率を30%→15%へ 1都3県が対象 緊急事態宣言に備え
緊急事態宣言の再発令に備え、日立製作所は前回の緊急事態宣言後に30%前後で推移していた首都圏1都3県の出社率を15%以下とすると発表した。 - AIで抗がん剤の副作用を分析 日立とがん研有明病院が実験
日立製作所とがん研究会有明病院が、外来で薬物療法を受ける大腸がんの患者を対象に、AIを活用し、抗がん剤の副作用を分析する実験を始める。 - 日立、社内での押印を廃止 21年度めど 紙は5億枚削減へ
日立製作所が、2021年度中に社内での押印を全面的に廃止すると発表。今後は電子署名サービスへの移行を進める。グループ全体でのペーパーレス化も進め、20年度は国内事業で使う紙を、19年度から約5億枚少ない2億枚に減らす。 - 疑似量子コンピュータで数百人規模のシフト作成 日立がWebアプリとして提供
日立製作所が、量子コンピュータを疑似的に再現した独自の計算技術「CMOSアニーリング」を活用して数百人規模の勤務シフトを作成するWebアプリの提供を始めた - スマホカメラで手のひら撮影して認証 日立とKDDI総研が新技術 “手ぶら決済”可能に
スマホの汎用カメラで撮影した手のひらの「掌紋」から、電子署名に必要な秘密鍵を生成して公開鍵認証を行える「掌紋向けPBI」の技術を、日立製作所とKDDI総合研究所が開発した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.