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表と裏を独立検知できる布地タッチセンサー Google、「ZebraSense」開発:Innovative Tech
表裏のセンサーを交互に組み込むことで、表からも裏からも操作可能。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
米GoogleのATAP(Advanced Technology & Projects)研究チームが開発した「ZebraSense」は、センサーを組み込んだ織物の表面と裏面の両方でタッチを認識できる。
近年、電子機能を繊維材料に直接統合する「スマートテキスタイル」への関心が高まっている。衣服を手で擦ることによるスマートフォン制御できるなどが一例に挙げられる。
これまでも片面だけをセンサーとして機能させるスマートテキスタイルは多数発表されてきたが、この織物センサーは表面と裏面を区別して検出する。
センサーには表側と裏側に織られた平行な導電性糸を組み込む。表面の導電性線は偶数の、裏面の線は奇数の場所に配置。タッチした際の静電容量信号差を利用し、どちら側をタッチしたか、さらにどの場所をタッチしたかを同時に検出する。
このセンシング原理は多様な形状や大きさで利用できる汎用的なもの。応用例として、リバーシブルのテーブルマットゲームのコントローラー、内側と外側でジェスチャーを検出できるズボンのポケット、体の内側の動きと外側を手で触れた時を検出できるヨガパンツ、着脱と外側を手で触った際の検出を行うマスクなどが挙げられている。
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