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1億画素の底力! 富士フイルム「GFX100S」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

ラージフォーマットの1億画素はすごい。ぱっと見た瞬間「あ、これは次元が違う」と感じる画質なのだ。それが1億画素センサーの「GFX100S」。

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 絞りはF11。風景を撮るならF11くらいがいい感じだった。

 写りの感想はというと、無理なきディテールときれいな階調。画像サイズは11648×8736ピクセルと長辺で1万ピクセルを超える。


いつものガスタンク。実に階調が豊かでディテールも細かい(30mm 1/160秒 F11 ISO100)

 ディテールという意味では、1億画素あってもちゃんと解像してくれてないと意味がないわけで、1億画素の絵を等倍で見るのも大変だろうから、中央部、奥にあるガスタンクの避雷針部分を切り出してみた。


中央の200万画素部分を切り出してみた。注目はディテールのナチュラルな解像感だ

 細いワイヤーもすべてちゃんと写ってるし、不自然なシャープネスもない。これは素晴らしい。

 なのでトリミング耐性も高い。1億画素でそれに相応しい解像感を持っているので、ぐぐっとトリミングしても画質を保ってくれる。だから元画像を素材として切り出して使うような用途で強そうだ。

 今回、3本のレンズを借りたのだが、一番よく使ったのが45-100mm F4だ。35mm判換算だと36-79mm相当で標準域を中心とした使いやすい画角だ。これがまた写りがいいのである。


GFX100Sに45-100mm F4を装着。高性能な割にコンパクトで手ブレ補正機構も内蔵

 今まで、GFXシリーズ用の標準ズームレンズとして32-64mm(35mm判換算だと26-52mm相当)が用意されていたが、広角系中心なら32-64mm、標準からポートレート域をメインに使うなら45-100mmをまず揃えたい。


金細工の質感とディテールがきっちり撮れている。またボケ具合も柔らかくてよい(45-100mm 100mm 1/80秒 F4 ISO2500)

 人を撮るときも45-100mmの望遠側はちょうどいい画角だ。

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