E2EEメッセージングアプリSignal、暗号通貨による送金機能のβテストを開始
エンドツーエンド暗号化メッセージングアプリ「Signal」が、暗号通貨による送金機能のβテストを開始した。扱うのはMobileCoinの通貨。SignalはFacebookのザッカーバーグCEOもユーザーであると報じられ、注目を集めた。
米Signal Messengerは4月6日(現地時間)、エンドツーエンド暗号化(e2ee)メッセージングアプリ「Signal」のβ版で、暗号通貨による送金機能「Signal Payments」のテストを開始したと発表した。
テストは英国でのみ行う。扱う暗号通貨はSignalのモクシー・マーリンスパイクCEOが支援している米新興企業MobileCoinの通貨「MOB」。
MobileCoinのウォレットをSignalにリンクすることで、Signal内で友人や家族にMOBを送受信し、履歴を確認できる。MobileCoinの設計により、ユーザーの取引履歴や残高などのデータはSignalからアクセスできない。
Signalは、暗号化プロトコル「Signal Protocol」を開発した非営利オープンソフトウェア組織Open Whisper Systemsによるアプリ。現在は、同組織を立ち上げたマーリンスパイク氏とWhatsAppの共同創業者、ブライアン・アクトン氏が2018年に立ち上げた非営利団体Signal Messengerが提供している。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOもSignalのユーザーであると報じられた。最近発覚したハッカーコミュニティで公開されたFacebookの5億人以上のユーザー情報にザッカーバーグ氏の個人情報も含まれていたため明らかになった。
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