「えきねっと」がUI刷新 JR東「この20年で最も大規模なリニューアルに挑戦」
JR東日本が、切符のネット予約サービス「えきねっと」のWeb版とスマートフォンアプリ版をリニューアルする。同社は「これからの時代を見据え、えきねっとはこの20年で最も大規模なリニューアルに挑戦する」としている。
JR東日本は4月13日、切符のネット予約サービス「えきねっと」のWeb版とスマートフォンアプリ版を、6月27日にリニューアルすると発表した。2000年のサービス開始当初から寄せられていたユーザーの要望に対応。同社は「これからの時代を見据え、えきねっとはこの20年で最も大規模なリニューアルに挑戦する」としている。
Web版ではUIを刷新。新幹線などの路線検索をトップ画面で行えるようにする他、座席予約のとき、列車の進行方向が分かるようにする。クレジットカード以外の決済方法にも対応。切符の代金をコンビニやATM、金融機関でも支払えるようにする。
スマホアプリ版では、ユーザーが複数人分の新幹線用電子チケットを予約できるようにする他、予約内容の変更や払い戻しにも対応する。
スマホにQRコードを表示し、指定席の券売機に読み取らせることで、紙の切符を受け取れる機能も追加。複数の電子チケットを購入した場合、他のユーザーとQRコードを共有し、別々の場所で紙の切符と引き換えることも可能という。
法人向けの「ビジネスえきねっと」もUIなどを刷新する。リニューアルに伴い、6月26日午後8時から27日午前5時までメンテナンスを実施。期間中はえきねっとやビジネスえきねっとのサービスを停止する。
JR東は今後、スマホアプリ版のえきねっとで発行したQRコードで、自動改札機を通過できるサービスの提供も検討する。
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