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NASAの火星ヘリコプター「Ingenuity」初飛行に成功
NASAの火星ヘリコプター「Ingenuity」が約30秒間の自律飛行に成功した。地球以外の惑星で動力付き航空機が飛行するのは史上初。その様子を探査機のカメラが撮影し、地球に送ってきた。
米航空宇宙局(NASA)は4月19日(現地時間)、2月に探査機「Perseverance」とともに火星に送り込んだ火星ヘリコプター「Ingenuity」(創意工夫、という意味)の初飛行が成功したと発表した。地球以外の惑星で動力付きの航空機が飛行に成功したのは史上初としている。
Ingenuityの初飛行を、Perseveranceが約64m離れた位置からカメラで撮影し、地球に送った。記事末に転載した動画では、ヘリが約3mの高さに上昇し、約30秒間ホバリングして着陸する様子を見ることができる。
Ingenuityは太陽電池式で、高さは49cm、重さは約1.8Kg。今回の飛行はアルゴリズムによる自律的なものだが、NASAは将来的には地球からジョイスティックで操作しようとしている。
NASAは、Ingenuityが初飛行に成功した場所を、世界で初めて動力飛行を成功させたライト兄弟にちなんで「Wright Brothers Field」と名付けた。
4月22日に2回めのテスト飛行が予定されている。
(Credit:NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS)
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