Google、睡眠モニター機能つきスマートディスプレイ「Nest Hub(第2世代)」日本でも発売 1万1000円
Googleが3月に米国で発売したスマートディスプレイ「Nest Hub(第2世代)」を日本で5月5日に発売する。価格は先代より安い1万1000円。「Soli」センサーとマイクを使う「睡眠モニター」機能付きだ。
米Googleは4月22日、3月に北米などで発売したスマートディスプレイ「Nest Hub(第2世代)」を日本で5月5日に発売すると発表した。価格は1万1000円。公式オンラインストアで予約可能だ。
見た目は2019年6月に日本に上陸した先代(価格は発売当時1万5120円)とほぼ変わらない。7インチ(1024×600ピクセル)のタッチディスプレイとスピーカーを搭載し、サイズは120.4×177.4×69.5mmで重さは558g。先代より78g重くなり、奥行きが2.2mm、高さが2.4mm長くなったが、横幅は1.1mm狭くなった。マイクが2つから3つに増えた。色はチョークとチャコールの2色。
低音が50%強化されたという。また、光センサーに加え、温度センサーが追加された。
最大の特徴は、2019年のフラグシップ端末「Pixel 4」で採用されたモーションセンサー「Soli」の「Motion Sense」による「睡眠モニター」だ。センサーとマイクが就眠中のユーザーの動きやいびき、咳、周囲の物音、照明の明るさなどのデータに基づいて睡眠の質や長さを解析し、報告する機能。
睡眠モニター機能はまだプレビュー版で、「来年までは無料」。その後有料にするかどうかは現時点では未定という。
Googleの調査によると、傘下のFitbitの製品をはじめとして、優れた睡眠トラッキング機能を搭載するフィットネスバンドは多数あるが、充電忘れや就寝中に違和感のあるものを身に着けていたくないなどの理由であまり活用されていないことが分かったという。
Soliのセンサーは「腕の長さ」程度の距離からでも動きを数ミリ単位で検出できるので、ユーザーは何も準備しなくても睡眠追跡を利用できる。この機能の開発では、数千人の10万回以上の睡眠データを使ってアルゴリズムを開発した。その結果、専門家による睡眠ポリグラフ計によるデータと統計学的差異はなく、市販の臨床レベルの睡眠トラッカーと同等あるいはそれ以上の精度があることが確認できたとしている。
プライバシーに配慮してカメラは使わず(そもそもカメラは搭載していない)、マイクで集めたいびきや寝言などの音声は端末内で一旦データ化し、Googleに送られるのは「いびきをかいていた時間」などのデータのみ。また、睡眠モニター機能はオプトイン(初期設定で無効)で、マイクだけオフにすることもできる。さらに、マイクは物理的なスイッチでオフにすることもできる。
解析結果は毎朝ディスプレイで「Sleep Summery」として確認できる。深い眠りの時間、咳をした回数、いびきをかいていた時間などが分かる。
毎日の眠りの質だけでなく、睡眠データに基づくアドバイスをGoogleアシスタントが表示する。例えば過去1週間のデータに基づいて、就寝時間が一定ではないことを指摘し、リマインダーの設定を提案するなどだ。さらに、過去2週間の睡眠パターンから理想的な睡眠ルーティンを提案する。
また、目覚まし時計機能として、Pixel端末にもある設定した起床時間の15分前から画面が徐々に明るくなる「めざましディスプレイ」や、アラーム音をディスプレイの前で手を振ることでスヌーズできる機能などがある。後者はSoliセンサーの機能だ。
新しいNest Hubが既に販売されている米国の一部のメディアはレスポンスが遅いと指摘しているが、Googleのプロダクトマネジャー、カイータ・ジョンソン氏は記者向け説明会で、今後のソフトウェアアップデートでそうした問題を改善していくと説明した。
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